家を建てるなら会社で決めず心で決めよう!  #店長流

■会社で決めると後悔をする時代に突入しています

『家を〜建てるなら〜OOハウス〜♪♪』

TVCMが盛んなころにはこんなCMがバンバン流れていましたね。

綺麗で大きな展示場をバックに、楽しそうな家族がCM出演している絵が思い浮かびます。

さて、そんなCMも、平成までの時代ではそれが正解だったかもしれません。

しかし、令和の今、それが正解かと言われるとそうでもない。

むしろ、逆に後悔をすることになる状況となってきています。

今日はそんな『家を建てるなら会社できめるのはやめよう』と言った内容の記事を書いていきます。

■昔は情報が少なかった

昔と言っても、20年くらい前までの話ですが、情報って結構手に入れるのが難しい時代でした。

ネットがあっても普及しきっていなかったので、情報をネットに上げることは少なかったですし、その時の情報源であった本や新聞などでは、詳しい情報に乏しく、本当に知りたい場合は、かなりの労力を使って調べる必要がありました。

そういった時代では、数がとにかく強い傾向にあり、従業員が多ければ情報が集まるし、集客が多ければ情報が、売った数が多ければ情報が・・・・

と言ったように、とにかく数を持っている会社が強かったです。

そういった情報を元に魅力的な商品を作ることが出来た、ハウスメーカーはやはり強く、そしてお金があったので、バンバンTVCMを流していました。

だから、TVCMをバンバン流せる会社に頼めば間違いがない。

そんなある意味神話に近いことが、本当に実現していたのです。

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ちなみに余談ですが、TVCMっていくらぐらいあれば放送出来るか知っていますか?

TVCMは15秒CMと30秒CM、あとはイレギュラーで1分CMなんかもあります。

例えば15秒CMだと、全国で放送されている番組でいわいるゴールデンタイム(午後7〜10時くらい)までに流すと、1回で数百万円掛かります^^;

30秒CMだとその倍とは言いませんが、1.5〜1.8倍程度の費用です。

それが一回ですので、同じ番組を見ていてもし3回流れたら、その費用の×3の費用が掛かります^^;

これをたった1日しか流さないことはあまりないので、大体1か月程度は流しています。

そうなるとゴールデンタイム以外も放映され、その時間帯やゴールデンタイムよりも安くなりますので、少しは費用が抑えられます。

それでも、全国に1か月CMを流すとなると、OO億円って費用が掛かることもあるのです^^;

さらにはそのCMを作るのにも費用が掛かり、人気のタレントさんなんかを起用すれば、作成費は1000万円を超えることも・・・・

そうやってお金を掛けて、TVCMは放映されているのです。
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■平成も後期になると情報が圧倒的に増えてきた

そんな昭和から平成中期までの時代とは変わり、ネットが発達してきた平成後期には、情報は本当に簡単に手に入るようになります。

それまでは、人やお金を使わないと多くの情報を手に入れることが出来なかった時代から、誰もが多くの情報を簡単に集めることが出来るようになります。

それでもまだ、人やお金を多く使えることでの優位性はありますが、それは平成までの時代と比べると、大したことがない優位性となってしまいました。

ですので、これまでは多くの人やお金を使って情報をある意味独占してきた大手のメーカー、、困った状況が訪れてしまいます。

■情報は量よりスピードの時代へ

今の時代のように誰でも簡単に情報が集まるようになると、情報時代の価値が下がっていきます。

なので、これまではその情報の価値を提供することで優位に立っていた大手メーカーの価値が、相対的に下がってしまったのです。

さらに、大手メーカーにとって悪いことが続きます。

それは、情報の価値が『量よりスピード』に変わったことです。

昔のように情報が集まらなかった時代でない今は、情報は持っていて当り前です。

しかし、情報は毎年のように、いや今では1日毎くらいのスピードで更新されていっています。

こういった状況だと、情報は量を持っていても意味が無く、常に最新の物を手に入れるスピード感が重要になってきました。

こうなってしまうと困ってしまうのは、大手メーカーさんです。

■大手メーカーさんは情報取得からの利用するスピードが遅い

大手メーカーさんは情報を手に入れる能力は以前高いです。

また、ネットなどのツールを使用して、スピード感をもって情報を仕入れることも出来ています。

しかし、問題なのがその情報を利用するまでのスピードが、圧倒的に遅いことです。

大手メーカーさんは手に入れた情報を、社内で共有し、それを使用するかしないか採択し、使用する際にはそれをどう使用するのか検討し、検討した情報をどうして発信するか協議し、それをどう形にするか熟考し、そして初めて客先に提案する資料が出来、それを社内で共有して不具合が無い状況まで精査し、ようやく客先に情報としてリークされます。

この期間は長ければ数年、短くても数か月かかると言います。

こんなことをしていてスピード感って言われても、ちょっと難しいですよね^^;

ようやく出来上がった情報も、先ほど言ったように日々更新している現在では、出来上がったころにはもう古い情報であった・・・

なんてことは当り前な状況です。

■実際にそれが現実になってしまっている

実はもうその状態が現実なってしまっています。

今住宅を検討している方だと理解している人も多いと思いますが、大手メーカーさんの商品って、ちょっと古臭いんです^^;

デザインとか、性能とかは良いんです。

しかし、考え方とか、基本設計とかがまた平成の頃の状態で、その古い物を何とか今のデザインや性能でおめかしをしている、そんな状況です。

例えば、鉄骨住宅を売りにしていたメーカーさんなどです。

今の時代、一般住宅であれば、木造住宅で十分な性能を出すことが出来るようになりました。

そうなると、木造の方が断熱に優れているし、鉄より木の方が安いし、造りなれている職人も多いので、費用も下げることが出来ます。

そういった状況なので、平成時代よりも木造の住宅の価値が上がっており、一般的な住宅ではむしろ最適解と言えるまでになっています。

しかし、大手メーカーさんはその状況についていけません。

情報のスピードが遅いことも足かせになっているのですが、基本が鉄骨造で作っていたので、工場も、カタログも、基本思想も、全て鉄骨が前提だからです。

これも少しづつ変えているのですが、やはり時代のスピードに追い付けておらず、変えても一昔前の情報のものとなってしまい、すぐに変えざるを得ないけれど、それも古くて・・・・

そんなどうどう巡りをしてしまっている状況です。

■違和感を感じなければそれでも良し

このように大手メーカーさんにとって苦しい状況が続いていますが、それでも建てる人が多くいるのも現実です。

個人的な意見ですが、私はそれで良いと思っています。

それは、家は日々進化していますが、別に最先端の物が良いとは限らないからです。

しかも、家はいつか最先端ではなくなる商品でもあるからです。

家は住んでから、自分が手放す、もしくは生涯を全うするまでは長ければ60年以上、子供や孫が継いでくれたら、100年以上だって使用するものです。

今は最先端でも、100年後にはアンティークとなっているでしょう^^

私はそれでいい、いや。

それが良いと思っています。

自分が最高だと思って建てた家が、100年後にアンティークとなってまだ使われている。

想像しただけで嬉しくなってきませんか?^^

ちょっと脱線してしまいましたが、このように住宅って最先端である必要もない商品です。

確かに最先端の方が、理に適っていることは沢山あるでしょう。

しかし、理に適ったことだけが、人生にとって良いことだとは限りません。

■最後は心で決めよう^^

話は変わって、最近の工務店さんはこのスピードの波に乗れている会社も多く、最先端な考えや仕様を取り入れている会社が多く見られます。

大手さんと違い身軽に動けるし、これまでは情報が無かったから動けなかったのが、簡単に集まるようになったのが利点となっています。

だから、最近では工務店さんを選ぶ人が大分増えてきました。

当社もお陰様で毎年のように、ご契約者が増えている状況です。

今の時代は、こういった最新のもの、今の最良を欲しい場合は、工務店さんの方が叶う確率が増えています。

なので、工務店で選ぶべき!

・・・・と言いたいところですが、私はそうは思いません。

先ほどいったように最先端な物が、あなたにとっての最良であるかは分かりません。

あと、こういった情報が多い時代で起こった、お客さんにとって一番良かったことは、品質の底上げや法の改正が行われ、どの会社で建てても、そんなにひどい家にはならなくなったことも影響しています。

つまり、どの会社で建てても大きな問題はなく住むことが出来ると言うことです。

となると、どの会社で建てても良いのです^^

では、どうやって決めたら良いのか?

それは・・・・

『心で決める』

です。

■会社で選ぶは不幸を生む

色々な会社を見て、聞いて、感じて、値段を見て、内容を見て、熟考して・・・・

そして、あなたが建てたい!となった会社が一番です^^

それで問題にならない、そんな裕福な時代で家を検討することが出来るあなたは、ラッキーボーイ(ガール)かもしれませんね(笑)

逆に不幸になる考えは、タイトルにもあったように、『家を会社で決めること』

建てたくもない家、少々不安が残る家を、『この会社なら大丈夫だろう』そんな考えで建てるのが一番の間違えです。

家に住めばいつかは絶対に古くなります。

その時に、ああすればよかった・・・・こうすれば良かった・・・・なんて思うことは絶対に起こり、それは一度じゃないはずです。

そんな時に、『この家は自分が建てたいから建てた!だからそんなの関係ないね』なんて思えるのと・・・

『あぁ〜こんなことなら、会社で選ばずに、自分の好きな家にすれば良かった・・・・』なんて後悔するのどっちがいいですか?

私なら、絶対に前者です。

あなたはどっちですか・・・・

■余談ですが、私がした後悔の話・・・

もう20年以上前になりますが、私が初めて買った車はダイハツのMAXって車でした。

しかし、実は私の欲しかった車は別の車でした。

それはスバルのプレオと言った車種。

ですが、結局は買ったのはダイハツの車。

理由は、色々な人に『スバルはやめといた方がいいんじゃない?』と言われ過ぎたから。

今では少し大変なダイハツさんですが、当時はトヨタ系の安心安全な会社として絶大な人気がありました。

反面スバルさんは知名度も売り上げも少なく、故障も多いし、初めて買う車には向いていないと言われたんです。

そんな意見に流され、私はダイハツの車にすることにしました。

まあ、妥協して車を買ったわけです^^;

その結果はご想像の通り・・・

MAXに不満はなかったけれど、楽しくはないし嬉しくもない。

街でプレオを見るたびに、あぁ〜いいなーって思う日々・・・・

結局は1年とちょっとで売ってしまいました^^;

そして、その売ったお金でプレオに買い替えたのです。

当然、売った金額では新車が買えなかったので、中古になってしまいましたし、少し古い型になってしまったので、ちょっと後悔でした。

でも、やっぱり欲しかったプレオは乗っていて楽しかったです^^

皆が言うような故障も無かったし、別に知名度などで車選びはしていなかったので、後悔もありません。

このように、今回上げたような会社で選んだ家づくりは大きな後悔をすると思います。

■まとめ

さて、今回は以上です。

私が言うように心で決めるって、あいまいな判断だと思われがちですが、実は最も理に適っている方法です。

だって、欲しいいらないは理性的に考えるものではなく、心で決めるものだから。

どれだけ理に適っていても、要らない物は要らないんです。

皆さんもこんな良い選択が出来ればいいですね^^

今回はこれまで。

それでは、また!